不具合内容

カローラのヒーターコントロールパネル。とってもシンプルなつくりです。
左が温度調整レバー、右が吹き出し方向調整レバー、右のレバーを引くと風量調整です。
夏の間、TEMPはLOWのままでまず触ることはありません。エアコンの無い旧車で、
温暖化した日本では5月~11月末くらいまでLOWのままです。
ある年の12月初旬、そろそろヒーターを強くしたいと思って、左のレバーをHIGHにしようとしましたが、
レバーは全く動きません。正確には、レバーはグニュっと動く感じはありますが、ワイヤーとレバーがたわんでいるだけ…。手を離すとLOWの方に戻っていきます。
そう、ヒーターコントロールバルブが完全に固着してしまっていたのです。

カローラのヒーターバルブは、エンジンルーム内、
エンジンの左側(車両前側に立って見ると、エンジンの右側)にあります。
今回、固着していたのは青丸のレバーの部分。ワイヤーを引っ張ってもこのレバーが全く動きません。
もちろん、手で動かしても、レンチで挟んでこじって見ても、全く動きません。

このヒーターバルブを分解して固着を取りたい…。
分解すること自体は、どうって事ないのですが、通勤に使っているカローラですから、
週末の間になおせないと仕事に行くことが出来ません。
左の写真は、amebaブログの「無計画な旧車ライフ」
から借用した物ですが、問題は写真に写っているOリングのサイズが分からないという事。
分解してから、特殊なサイズという事が判明すると修理が間に合いません。
部品詳細
ちなみに写真の
◇赤丸部分が一番小さいOリングの装着場所。
◇青丸部分が、一番大きいOリングの装着場所
◇緑丸部分が、中間サイズのOリングの装着場所です。
一番小さいOリングが、内径4.8㎜、太さ1.9㎜、外径8.6㎜
Misumiに掲載している型番でCO0002-S8(NOK)が該当しそうです。
一番大きいOリングが、内径42.2mm、太さ1.9㎜、外径47㎜
Misumiに掲載している型番で、CO0634-L1(NOK)が該当しそうです。
中間サイズのOリングは、 Misumiの型番でCO0605-L2を一応準備してから分解したのですが、全くサイズが合わず、元々ついていたOリングを再度使う事になりました。
この中間サイズのリングは、丸断面というよりは、角断面のリングが使われており、この正体が何なのかが分かりませんでした。
リングそのものは変形しているので正体不明なのですが、ヒーターバルブの寸法とナット寸法から察するに、恐らく内径13.8~14㎜くらい。線径5㎜程度のOリングだと思われます。
ミスミで近い物を検索するとCO7228Aという型番が近いんじゃないかと思います。 まだ試してはいませんので、あくまで周辺寸法からの推測ですが…。